覚えておくと超便利。フリーランスの仕訳でよく使う「事業主貸・事業主借」について

覚えておくと超便利。フリーランスの仕訳でよく使う「事業主貸・事業主借」について
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フリーランスをしていると切っても切り離せないのが確定申告ですよね。

人によっては税理士さんにお任せな人もいますが、今は会計ソフトも便利なものも出てきて、経理のことを特に知らなくても自分でできるようになってきています。かんたん便利な世の中。

僕はある程度簿記を知っていたので、仕訳はそんなに大変ではないんですが、個人で仕訳をする時に使える便利なものがあるのをフリーランスになってから知りました。

その代表が「事業主貸・事業主借」の2つです。簿記をかじっていた頃はこんな科目出てこなかったよ?と思いましたが、とっても便利なのでフリーランスになりたててで、確定申告に慣れてない人はぜひ覚えておくと良いと思います。

今日は事業主貸・事業主借はこんな時に使えるよー、という紹介をするのでぜひ参考にしてみてください。

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簿記のお金の出し入れはこんな風に書く

簿記は記帳する際に、左と右に分けて書きます。左側を「借方(かりかた)」と呼び、右側を「貸方(かしかた)」といいます。

どんなことに使ったのかわかるように書かないと、お金の動きがわからないので「勘定科目」というジャンル名を使って分類分けします。それを仕訳(しわけ)と呼んだりします。

そして現金や預金などが増える時は左側に書きます、逆に減る時は右側に書きます。

簡単に覚えておいたほうがいいのはこんな感じ。では実際の例を出して、「事業主貸・事業主借」の使い方を見ていきます。

仕事用の銀行口座からお金を引き出した時

生活費のためにお金を引き出した、というのはよくあるお金の動きですよね。

僕は仕事用の口座をひとつに絞って、その口座の入出金を帳簿付けして管理しています。複数仕事用の口座があるとその分ややこしくなっちゃいますからね。

銀行口座からお金(生活費)を引き出した時は、「事業主貸」を使います。

事業主貸 ¥10,000   |    普通預金 ¥10,000

例でいうとこのような感じ。

なぜ事業主貸を使うかというと、仕事用の口座から事業主にお金を渡した、と考えるとわかりやすいです。仕事用の口座から、事業主にお金を渡した状態になるので「貸し」になるんですね。

個人の口座から、仕事用の口座にお金を預けた

引き出した逆バージョンですね。仕事用の口座の残高が少なくて、個人の口座からお金を足したといったケースです。この場合はこんな仕訳になります。

普通預金 ¥10,000   |    事業主借 ¥10,000

なぜ事業主借になるかというと、個人のお金を仕事用の口座に入れた=事業主に借りたと考えると分かりやすいと思います。

経費になる買い物を、現金で支払った

引き落としたお金の中から、経費になるような買い物をした時は帳簿付けをしないといけません。レシートも忘れずにとっておきましょう。

例えば仕事で使う書籍を購入したとします。それを記帳する際はこのようになります。

新聞図書費 ¥3,000 | 事業主借 ¥3,000

現金勘定を使ってやる方法もありますが、僕は事業主借を使っています。その方が間違いも少なく、シンプルで簡単だからです。

あと他に仕事の打ち合わせでカフェに行った時に払ったお金であれば

接待交際費 ¥2,000 | 事業主借 ¥2,000

このようになります。

なぜ事業主借になるかというと、仕事の経費となるものを事業主に払ってもらった(借りた)と考えると分かりやすいと思います。

このようにお金の動きを事業主貸・事業主借の勘定を使うと、いち個人に入ってきたお金と出ていったお金をそれぞれの勘定科目で相殺し合うので、お金の増減がシンプルでわかりやすくなります。

経費をクレジットカードで支払った場合

経費をクレジットカードで支払った場合、現金で払うのとは違ってその場でお金が動くわけではなく、来月引き落としなどが多いですよね。なのでちょっと書き方が増えます。

例えば、仕事用の備品をクレジットカードで買ったよ、という場合。まず備品を買ったことは計上しますが、まだお金は払っていないので「未払い」扱いにします。

消耗品費 ¥5,000 | 未払金 ¥5,000

そして翌月引き落とし日に、この未払金を相殺します。

引き落としの口座が仕事用の口座の場合は

未払金 ¥5,000 | 普通預金 ¥5,000

で大丈夫です。預金からお金が出ていったので単純に預金のお金を減らしてあげます。

引き落としの口座が個人の口座の場合はこのようになります。

未払金 ¥5,000 | 事業主借 ¥5,000

現金で払った時と同じように、事業主が払った(事業主に借りた)状態にすることで計上できます。

確定申告で還付金が振り込まれた時

確定申告をすると、所得税を支払う場合もあれば、逆に還付金としてお金が戻ってくることもありますよね。フリーランスの駆け出しのころは収入が少なかったりして、その年に源泉徴収された分がそのまま戻ってくる人も多いはず。

その還付金が仕事用の口座に振り込まれた時はこのような仕訳になります

普通預金 ¥40,000 | 事業主借 ¥40,000

はい、またもや出てきました事業主借。

お金が入ってきたので、左側に普通預金の科目を置いて40,000円プラスします。

右側には、事業主借の科目が入ります。「事業主のお金(還付金)を、仕事用の口座に振り込んだ」という解釈になります。

仕事用の口座に利息が入った

仕事用の口座に利息が入ってた、ということもありますよね。5円とかw 銀行の利息って本当に今やすいので、微々たるものですが計上しないと帳簿上でお金が合わなくなってしまいます。

この利息は仕事で出た利益ではないので、いくら口座に増えたお金とはいっても利益として計上することはできません。なので、このように

普通預金 ¥5 | 事業主借 ¥5

事業主借を使って、仕事の利益ではなくあくまで事業主がもらった利息として計上します。

事業主貸・事業主借を覚えると、記帳がスムーズになる

このように事業主貸・事業主借を使った仕訳を覚えると、いろいろと使えるので簿記初心者の方はまず覚えておくととっかかりやすいと思います。

個人事業の場合、仕事用の口座にあるお金も自分のものといっても過言ではありません。

仕事用の口座から引き出したからといってお金は自分の手元にあるし、逆に自分の手元にあるお金を仕事用の口座に移したからといって、お金が減るわけではないですよね。なので「事業主貸・事業主借」という勘定科目を使うことで、いち個人のお金を動きを処理することができます。

仕事用の口座に、自分の手元にあるお金を預けたという場合に

普通預金 ¥50,000 | 太郎 ¥50,000

とかできたら簡単ですけど、これだと「太郎って誰だよ!!」って突っ込まれちゃうので、太郎の代わりに専用の勘定科目があるんだな・・・ぐらいの理解で良いと思います。

個人の確定申告は、お金の動きもそこまで複雑ではないので、ある程度覚えてしまうと楽ですよ。

あとはなるべく仕訳の回数を減らすために、仕事用の口座から引き落としのは月1回にしたりと、なるべく細かくお金が動かないように気をつけています。消耗品を買う時は、まとめて買ってしまうとか。1回の記帳でまとめて入力したほうが早いし、レシートもかさばらなくていいし。

本などを読んでも、申告や仕訳の書き方など、苦手になりがちな経理の情報はたくさん載っているので、1冊読んでみるのもおすすめです。というわけで、フリーランスの確定申告に必要な毎日の記帳の助けになれば幸いです! 

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