LINEスタンプを実際に作って、審査の申請から発売するまでの話。

LINEスタンプを実際に作って、審査の申請から発売するまでの話。
LINEスタンプを実際に作って、審査の申請から発売するまでの話。

ここ数カ月話題となっているLINEスタンプを作って、発売開始までこぎつけましたので宣伝もかねて記事を書いてみました。応募が殺到しているみたいで、すぐに審査が通るわけじゃないところが難点ですが、企業やプロの方以外でもスタンプを販売できるというのはやはり魅力的ですよね。色々なところで情報が飛び交っていますが、基本的な制作に関する情報もまとめてみたいと思います。

ラインスタンプ販売ページはこちら

第2弾スタンプ「マウスで描いたにゃんこスタンプ」も出ました

制作開始まで

LINEスタンプが個人でも作れる!という情報は事前に知っていましたが、個人で作ったものがほんとに売れるのかな?という気持ちがあったので、まったく手を付けていませんでした。実際に発売されてから、ちらほらと制作者のブログ記事を見かけましたが予想以上の売り上げがあったようですね。1万円以上が6割ってすごいですねぇ。

人気スタンプの売上は平均470万-「LINE Creators Market」の販売実績を公開

発売開始直後は販売数が少ないため、どのスタンプも目立ちやすいのである程度売れやすい環境が整っていたのもあるとは思いますが、需要はあるということは確認できたので試しにやってみようと思い立ちました。販売スタンプ数が増えると、全体的にどのスタンプも埋もれてしまうので最初のようなスタートダッシュは難しいことも考えました。

どんなものを作るか考える

売れているものの簡単な特長

人気のラインスタンプを見ていると、動物(ねこ・うさぎ等)などの白くて丸いものや、「もっと私にかまってよ!」のようなコンセプトそのものがネット上で話題になったものが目立ちました。でも今からねこ・うさぎを作っても、きっと他と大量にかぶる。かといってネット上で話題になるものを狙うのも一か八か、になってしまいます。

なのでまずは「白くて丸い」「かわいい」という視点で他のものは作れないかと考えました。その時におばけのイラストは以前作ったことがあるので、あれなら白くて丸い、作りようによってはかわいい見た目にできる、そして何より1セット40個作らないといけないという点を考えて「作りやすい」という部分が一番の決め手になりました。自分にとっては最初の時点ではとにかく完成させて申請する、というのを目先の目標にしました。

基礎となるキャラクターを作る

基礎となるキャラ作り

オバケのキャラクターを作るにあたって、見てすぐオバケと分かる典型的な形にするつもりでしたが、なるべく他とかぶらない個性が出て、なおかつ視認性を良くするためにシンプルな線で作られたキャラにしたいと思いました。

目はシンプルに小さな丸、少し目の距離を離すことでかわいさとキャラクター感を出しました。口はシンプルな線だと、個性が出にくいのとキャラクターが全体的に真っ白になってしまうので、たらこ唇にすることで色を使えるようにしました。表情を出しづらい代わりに、動作で色々な表情を出すために手が必要になったので付けてみました。

ここまで作って、もうひとつアクセントになるものが欲しいと考えましたが、服を着せたりするとオバケの形(ライン)が見えなくなってしまうため、何のキャラクターなのか伝わりにくいのでこの案はボツ。ラインを崩さず、アクセントになるものはないかなと考えた時に以前鳥にちょんまげを付けたキャラクターを作ったことを思いだして、このオバケにもちょんまげを付けてみたらしっくりきたので採用しました。

海外でも発売されることをふまえて、ちょんまげを付けることで日本らしさが出るため、日本やサムライが好きな海外の人にも気に入ってもらえるかな?とも思いました。ひとまず、ここで基礎となるキャラクター「ちょんまげオバケ」が完成しました。

制作の上での注意点を確認

スタンプ制作時に必要なもの

実際にスタンプを作る時の決まりごとをざっとおさらいすると

・メイン画像1個(240px×240px)
・トークルームタブ画像1個(96px×74px)
・スタンプ画像40個(最大370px×320px)

メイン画像はストアで表示される画像、トークルームタブ画像は実際にスタンプを使う時に画面下に出てくる一覧表示用ですね。スタンプ画像だけは最大を超えなければ、それ以下でも良いみたいです。

あと基本的な注意点としては、背景を透過で作ってpng画像にすること、スタンプ画像は周りを10pxほど余白を作ること、暴力や犯罪を助長させるようなスタンプはNGになりやすいということでしょうか。未成年のラインユーザーも使用することを踏まえて作れば、おそらく大丈夫だと思います。それとスタンプはイラストを作らないとだめです、写真はNGです。参考になる記事も他に色々とあるので、これから制作される方は事前に見ておくと失敗も少ないと思います。

LINEクリエイターズマーケット 制作ガイドライン

もう失敗しない!LINEスタンプの作り方と注意点まとめ

LINEで誰でも自作スタンプを販売可能に!LINEスタンプの作り方

実際に作ってみる

注意点を踏まえて、実際にスタンプを40個作っていきます。

はじめて作るのと、あくまで有料スタンプのため使いやすくないと意味がないと思ったので、会話の中で使いやすいものを中心に作りました。例えばこんな感じです。

ラインスタンプで使えそうな基本例

その他にも、キャラクターとしての日常が垣間見えるようなものも全体の1割程度入れることで、個性が出るようにしました。また線をちょっと手書き風にすることで、素朴な雰囲気が出るようにしました。

その他、あまり他では作られていない「スマホの充電が切れそう」といった細かいアイデアも入れています。また子供おばけや、猫といった別のキャラクターを部分的に加えることでメリハリをつけました。

ちなみにちょんまげを付けているので、刀も部分的に持たせたいなーと思いましたが、刀を持たせると規約でNGになる可能性も考えて入れるのは控えておきました。

制作ソフトに関して、今回のスタンプはイラストレーターで制作しています。パスで作ったほうが色々と調整しやすいのと、イラレは使い慣れてるので制作の面でも時間短縮になりました。人によってはエクセルで作ったり、違うグラフィックソフトで作ってる人もいるようですね。いずれにせよスタンプとして制作できるのであれば、何を使うかは人それぞれ自由で良いんじゃないかなーと思います。イラレやフォトショで作らないと売れない、というわけでもないですからね。

 制作期間はおそらく4日程度だったと思います。シンプルな線で作っているので、あまり時間はかけていません。どちらかというと、ひとつひとつのスタンプをどう表現するか、の部分を考えるのに時間がかかりました。

それと海外でも販売されることを踏まえて、なるべく日本語(文字)をスタンプ内に入れないようにしました。文字を入れないことによって、例えばおじぎをしているスタンプは元々は「ありがとう」の意味で作ったものですが、その他にも「お願いします」や「ごめんなさい」といった場合にも使うことができます。文字を入れないことによって、ある程度自由な使い方ができるのはメリットだと思います。

制作後、実際に登録申請してみる

スタンプを登録してみる

全て作り終わったところで、登録を済ませました。クリエイターズマーケットでアカウント登録を済ませると、マイページにログインすることができるので、そこで作ったスタンプを登録します。ちなみにスタンプ登録前にアカウントの設定や振込先情報を登録しておかないといけないようです。

 マイページの新規登録ボタンを押すと、スタンプ情報の入力画面が出てくるので、チェックマークの入った必須項目は必ず入れていきます。ちなみにタイトルとスタンプ説明文は英語が必須なので、大体の人が英語・日本語の2つ入れておく必要がありそうです(日本で販売するでしょうし)。

スタンプ画像の登録をする時は、画像のまま個別に登録しても良いですが、zipファイルに圧縮してまとめてやる方法もあるので、やりやすい方法で登録します。ちなみに自分はzipファイルでまとめてやりました、画像の名前など指定があるようですが、ちゃんと手順を踏めば簡単でした。

登録後、ステータスが審査待ちに

スタンプ登録後の管理画面

 登録が終わったら、登録されたスタンプのステータスが「審査待ち」の状態になります。無事登録を終えたは良いものの、これからが長いんです。ちなみに登録した時点でスタンプIDが25841でした…すでに2万超えて中盤に入ってます。登録する人多すぎ…と思いつつも、だらだら待っててもしょうがないので、宣伝するための準備としてこの記事を書いたり、ブログのサイドバーにバナーをはったり、Stampers(スタンパーズ)というラインスタンプのまとめサイトに登録したりして、ちょこちょこと見てもらう機会を増やす準備をしておりました。

あとはここも時々見てました、承認やリジェクトのツイートが随時まとめられてます。

LINE Creators Market の人 (審査中・審査待ち・販売予定・リジェクト・承認など)

ちなみに10日経っても、ステータスは「審査待ち」から変わらず…スタンプを登録した人の中には、待っても待っても何も変化のない日々にきっとモヤモヤしてる人もいるんじゃ、という気もしました。作ったらなるべく早く発売したいのが登録ユーザーの心情ですが、登録する人が多すぎて運営側が全然間に合ってないのかもしれません。

そして、7/1にやっと審査待ちから審査中になりました。

ステータスが審査待ちから審査中に。

同月9日に審査中の日付が1回目のアップデート。

9日に審査中の日付がアップデート

そして2日後の11日に2回目のアップデート。

2回目のアップデート

さらにさらに、2日後の13日に3回目のアップデート。いつまで続くんでしょうか・・・

3回目のアップデート

そしてここからが長く、待っても待っても承認されず。そして本日8月7日にやっと承認の連絡が来ました。

承認の通知がきた!

実際に登録してから、審査が完了するまで約1カ月と20日ほどかかりました。中には2、3か月待たされている人もいるようなので、これでも早いほうなんだろうなぁとは思いますがもうちょっと審査の時間が短いほうがモチベーションを保ちやすいように思いました。

全体の流れとしては

6月15日(申請)→6月17日(内容訂正のためアップデート)→7月1日(審査中に)→7月9日(審査中アップデート)→7月11日(審査中アップデート2回目)→7月13日(審査中アップデート3回目)→8月7日(承認)

といった感じです。1個発売するだけなのに長い!

というわけでラインスタンプ「ちょんまげオバケ」を発売開始します!

現在世界230ヶ国で発売されるので、どこの国でどれぐらい売れるのか、まったく未知数ですが楽しみでもあります。日本好きの海外の人とかも気に入ってくれるといいなぁ。どのぐらいの売上が出たのか、またレポートしてみたいと思います。というわけで気に入った方はぜひ購入していただけると嬉しいです!ぜひぜひ使ってください。よろしくお願いします:)

というわけで、ラインスタンプを実際に販売するまでの話でした。それではー!!

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