イラストレーターでアイコンを作る時によく使う機能いろいろ。

イラストレーターの練習にもってこいなのは、アイコンを作ることです。まず基本になるパスの練習ができます。あと短時間で作ることができるので、慣れない人でも飽きにくいというのも良いところです。色んな機能を覚えれば、それだけ作れるアイコンの種類も広がります。今回はアイコンを作る時によく使う、しかも簡単な機能を紹介しながら、色んなアイコンを作ってみたいと思います。アイコン作りってやってみると楽しいですよ!

1.回転・リフレクトさせるだけで色々つくれます。
アイコン作りでまずやってほしいのが回転でとにかく色々作ることです。一部を作って回転させるだけで色々なアイコンが作れるので、練習するにはまずこれだと思います。

回転1

細かい作り方は過去記事を参考にしてみてください。
春らしい桜や梅の花をイラストレーターで簡単に作る方法。

角度をきっちり決めて作る時はガイドを先に作っておくと便利ですよ。

回転2

あとはこんな感じで幾何学模様っぽいのも作れたりするので、日頃から使い慣れていると「このパーツだけ作ったら回転するだけで済むなー」とか思いついたりするので慣れておくのが一番ですねー。

回転3

左右対称の場合は、半分だけ作ってリフレクトで左右反転させると早く作ることができます。場合によっては全部を円などの組み合わせで作ったほうが良い場合もありますけど、パスを使って作る練習にもなるのでぜひやってみてください!

回転4

2.整列・分布で思い通りの配置に
整列・分布機能を使いこなすと、配置をばしっと決められるのでぜひ覚えておくことをおすすめします。基本的な機能が一番使うので、何でも後は応用だと思います。

整列・分布1

整列方法は「選択範囲に整列」「キーオブジェクトに整列」「アートボードに整列」の3つがありますが、実際によく使うのは「選択範囲に整列」と「アートボードに整列」の2つだと思います。「キーオブジェクトに整列」はメニューから選ばなくてもできるので、後で説明しますね。ちなみにその設定は上の画像のパネル内の右下に「整列:」と書かれたところがあると思うので、そこを押すとメニューが出てきます(基本は選択範囲に整列になっています)

整列の基準について

ちなみに「整列」は上(左)・中央・下(右)でオブジェクトを揃えるだけなので簡単ですけど、分布って聞いただけだと「?」という人もいると思うのでさらっと説明しておきますね。例として、大きさの違う4つの丸を用意して、実際にオブジェクトの分布を使ってみたいと思います。

整列2

もし「アートボードに整列」を選んだ場合は、アートボードの大きさを基準にオブジェクトが分布されます。水平方向に分布した場合は、垂直の縦とは逆に横の間隔が一定になると覚えておけば良いです。

また等間隔に分布を選ぶと、指定した数値の間隔で配置することができます。

等間隔に分布

②番でキーオブジェクトについて出てきましたが、キーオブジェクトを使うと選んだオブジェクトを基準にして、他のオブジェクトを配置することができます。整列する対象を全て選んだあとに、基準にしたいオブジェクトを更にクリックすると、そのオブジェクトがキーオブジェクトになります。

3.パスファインダーを使って、くっつけたりくりぬいたり。
パスファインダーはウィンドウ>パスファインダーでパネルが出ます。複数のオブジェクトを1つにしたり、くりぬいたりする時に使います。分割することもできるので、複数の形を組み合わせることで色々な形を作ることができます。

パスファインダー1

他にも色々できます。

パスファインダー2

とにかくアイコンを作るのにもってこいの機能なので、ぜひ色々使ってみてください。ネット上でよく見るアイコンも、意外と簡単に出来ているものが多いです。

パスファインダー3

4.パスのオフセットを使って、立体感を付ける
オフセットを使うと、パスの大きさを調整できるので少し小さめのパスを作って色を重ねることでちょっと凝ったアイコンが作れたりします。

パスのオフセット1

ちょっとした工夫で立体感を出したりと、少し凝ったアイコンになるので色遣いも含めて練習することをおすすめします。白~灰色のグラデーションだとシンプルでおしゃれな感じにもなりますよ。

パスのオフセット2

5.クリッピングマスクで質感を出す
重なる部分以外にマスクがかけられるので、アイコンの光る部分を作ったり、テクスチャを合わせる時に便利です。

クリッピングマスク1

パスのオフセットと組み合わせて使えば、光の表現などもできます。

クリッピングマスク2

微妙なグラデーションや、不透明度を組み合わせることでより透明感のあるアイコンを作ることもできます。

クリッピングマスク3

おまけ
よく見る透明感のあるアクアボタンも、グラデーションの図形を重ねているだけです。色遣いや配置に気をつければ、簡単にできてしかも見栄えの良いものができますよ。

グラデーションの使い方で綺麗に仕上がる

まとめ
というわけで普段アイコンを作る時によく使っている機能についてでした。機能をある程度覚えたら、色んなアイコンをとにかく作って練習するしかないです。世の中にはたくさんフリーで使えるアイコンがありますけど、自分で作れるようになるとまたデザインの可能性が広がると思うので練習する価値はあると思いますよー。

少しでもアイコン作りのお役に立てればと思います。それではー!!

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