リリックビデオ(lyric video)というのは、歌詞だけで構成された音楽のプロモーションビデオ(PV)のことです。

洋楽だと何年も前から色んな歌手の方々がリリックビデオをPVとして公開しています。リリックビデオをまず最初に公開して曲を宣伝するといった手法が多いですね。

歌詞だけが載ってるだけのPVなんて、面白くないんじゃ?とも思いそうですが色々な工夫があってデザインセンスも抜群なものも多いんです!というわけで、いくつか洋楽PVをご紹介したいと思います。

文字のデザインについて知りたい方は、こちらの明朝体とゴシック体の使い分けの記事もおすすめです。

ゴシック体と明朝体の使い分けについて。それぞれの違いを比べてみました。

Katy Perry – E.T

今アメリカを中心に世界で大人気のPOPシンガー、Katy Perryのアルバム「Teenage Dream」からの1曲です。このアルバムからシングルになった6曲がビルボードチャート1位になり、1枚のアルバムから出したナンバー1ソングの数が歴代1位の記録を作り上げました(今までの1位はマイケルジャクソンの5曲)さりげなくすごい記録作ってますね。E.Tというタイトルから曲中の「eye」のところが目になったり、「kiss」のところが唇の形になってたりと、ビジュアルも工夫されています。オリジナルのPVもすごく凝ってるので、おすすめです。 Katy Perry – E.T(PV)

Katy Perry – Part Of Me

同じくKaty Perryから。アルバム「Teenage Dream」の6曲目のナンバー1ソングです。今はやりのグランジのような、かすれた感じのテクスチャが使われたフォントが印象的ですね。 影をつけたりアップになったりと、カメラが追っているかのような動きがとても面白いです。曲調にあったスピード感のある動きですね。

Britney Spears – Criminal

いまや2児の母のBritney Spearsの曲です。悪い男を好きになったけどママ泣かないでね、私は大丈夫!というなかなか身勝手な歌詞となっております。Britneyらしいといえば、らしいのかな(?)。白い背景に細い字体とシンプルな作りですけど、字体の持つ雰囲気がシンプルな作りと良く合ってますね。曲の流れに合わせてちゃんと動きをつけているのも、映像として見やすいです。

Lenny Kravitz – Stand

このPVは今回の10曲の中で一番好きです。テキストデザインにちょっとグラフィックデザインも入ってしまってますけど、好きなので紹介しました。

最初の手をたたくところなんか特に好きです。「World」の「O」が地球になってたり、人のシルエットが文字を持ってたりと、視覚に訴えるデザインとなっております。Lenny Kravitzはアメリカの黒人ロック歌手で、日本でも人気ですね。

Christina Perri – Distance

今日初めて聞いた曲なんですけど、手作り感あふれる感じのPVが新鮮だなと思って紹介しました。

ほとんどデジタルなPVが多い中で、単語を全部手作りで作っているのが凝ってるなぁと思いました。これ作るの結構時間かかったんじゃないかな…。なんか学芸会の映像のような、妙な懐かしさも感じる作品になってます。

Chiddy Bang – Mind Your Manners

今年デビューしたばかりですが、iTunesの先行配信だけでチャートインしたという人気沸騰中のグループです。最初のメロディで好きになりました、バババーババー♪文字の背景に出てくるペンキのエフェクトがアクセントになっていて良いですね。ペンキのような表現って最近よく見かけますよね、Tシャツにもこういったデザインはよく使われています。

David Guetta – Turn Me On

女性ラッパーNicki Minajとのコラボ。人気DJ&プロデューサーのDavid Guettaは最近色んな人とのコラボレーションで人気のようです。DJをイメージさせるような映像の仕上がりになってますね。立体的に浮かび上がる文字が特徴的です。レコードから「ooooooo…」と文字が出てきてモザイクになるところは音を視覚化しているみたいで面白いですね。

Charice – Louder

フィリピン出身ですがアジア人で初めてビルボードチャートトップ10入りをするという記録を作った逸材。

もともと地元フィリピンでは有名で、その後Youtubeの映像から火がついてアメリカの人気番組に出演→プロデューサーを紹介され全米デビューというサクセスストーリーがあります。この映像では強調したい言葉は、動きを大きめにつけたりとメリハリが効いてますね。後半のハートマークが動くのも歌詞に合っててアクセントになっています。

Cee Lo Green – It’s OK

色んなジャンルが融合したような曲を多く歌うCee Lo Green、最近だと「F*** You」が有名です(歌詞の中ではforget youと歌ってます)。紙に印刷しているような表現が面白いPVですね。ポップな文字の中に、部分的に手書きのようなフォントを使っているのがアクセントになっています。主なボーカルを太い文字で、バックコーラスの歌詞は細い字で表現したりと、見た目も分かりやすくなってます。

Taylor Swift – Gorgeous

2017年に発売されたテイラースウィフトの新しいアルバムからの一曲です。

テンポが早く歌詞も多いので短い中で収めるのが大変ですが、改行やレイアウトを工夫してうまく歌詞がおさまるような構成になっています。雑誌や新聞の見出しにも出てきそうな、大胆な文字の配置が参考になりますね。

Ed Sheeran – Shape Of You

イギリス出身でヒット曲を連発しているエドシーランの代表曲。

ハンドライティングのフォントをうまく使ったリリックビデオですね。イラストと文字がうまく融合しているのでグラフィック制作の参考にもなりそうです。

文字のデザイン方法まとめ

長くなってしまいましたが、色んな表現がありましたけど共通する部分としては

  • 基本となるフォント
  • 色を決めるその中から強調したい部分を決める
  • 強調したい部分は、太字にする・大きな動きを付ける・色を変える・手書きにしてみるなど、メリハリをつける
  • テキストを強調するために、背景はなるべくシンプルに
  • ポイントでイラストを入れて、ユーザーが飽きないよう工夫する

といったものがありましたね。どこを強調したいか?ということを念頭に置いて、そこを目立たせるためにどういった表現をするかは無限大にあると思います。

文字の配置などもいろんな構成の仕方があって、こういう配置の仕方もいいかも?と参考になりますね。

リリックビデオはYoutubeなどで公式で配信されている動画が本当にたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。

デザインを学ぶ方法は色々ありますが、たまにはちょっと趣向を変えてリリックビデオのPVからヒントを得るのも良いのではないでしょうか。それでは!